シ ジ マ ニ テ ィ

パーソナルスペースが㌔単位のやつ だいたいトモダチ。

1シジマ

映画館は、都会暮らしのロンリーウルフ達にとってはカッコウのシジマ二ティだ。

上映開始時間を少し過ぎたころ、週末の喧騒を潜りぬけ、ひとたびチケット売り場で入場券をゲトれば、あとは館内のシアタースタッフに案内されるまま、オートマティックに館内の暗闇に吸い込まれて「ドフっ!」と嘶く扉をしめれば、足元もおぼつかない程の別宇宙的シジマに放り出され、スクリーンに流れるオープンクレジットの光をたよりに島宇宙的座席にたどり着き、ビックバン的光が遊ぶスクリーンに茫然とする。

そのオープンクレジットのできで、「ああこれやばいやつだ。ぜったいやばいやつだ。」てなって興奮しながらジンジャーエールをストローで啜る。

 

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ダウンレンジ」。

まってたんだぜ、北村 龍平監督。

「ヴァーサス 」見たときからずっと、こんなヤツを。

爽快にグロくてエモくて、最期まで上りつめて上りつめて爆発して

それでもやめようとしないヤツを。